創業の経緯

当社は、「日本の優れたモノやコトをあらためて見立て、新たな価値として海外へ発信すること」をミッションに、2014年の7月にインバウンド向け和文化体験プログラム「WA Experience KAFU」の運営からスタートしました。改装した京町家を舞台に、料理(おばんざい)・書道・華道・茶道・利き酒・お弁当作りを英語で体験するプログラムを提供。おかげさまで多数の外国人観光客・旅行会社・宿泊施設のみなさまにご利用いただけるサービスとなり、口コミサイト「Trip Advisor」でトップクラスの評価をいただくまでになりました。

KAFUを運営する傍らで、主に西日本各地で、観光や日本文化に関わる様々なお仕事をさせていただきました。兵庫県・東播磨県民局と滋賀県・大津市の「インバウンドモニターツアー企画」や、瀬戸内観光推進機構(せとうちDMO)の「酒蔵ツーリズム立ち上げに向けた訪問調査」、心震える美しい日本を紹介するメディア「ENYSi」の立ち上げ、等。

 

自分らしさに気づく

その過程で改めて気づいたのは、私は「立ち上げ」そのものが好きであり、また得意であるということでした。霧の立ち込める視界不良の中、勇気をもって一歩踏み出し、時には躓きながら、誰も見たことのない風景を味わい、また次の一歩を踏み出す。もしその道程に解決すべき課題があれば、仲間と力を合わせて解決する。その過程そのものが好きなんだ、ということでした。

一方で、そのような「立ち上げの担い手」を求めておられる事業者の方が、たくさんいらっしゃるということにも気づきました。新規事業を立ち上げたいが社員を既存事業から抜けない、プロダクトを作るのは得意だがプロモーションや営業が苦手、そもそも立ち上げができるリソースが社内に無い、等。

特に、素晴らしいコンテンツを持ちながら、「立ち上げの担い手」がいないが故にそれを国内外の市場に届けられていない事業者の方の葛藤を目の当たりにした時に、私は居場所を見つけたように感じました。

そこで、そのような事業者の方との運命共同体として、ともに事業を「見立て」、必要な人材を集めてチームを「立ち上げ」、さらにその事業が軌道に乗るまで販売代理店として「展開」する、そのような存在になれば、もっと大きく社会の役に立てるのではないか。そう考えるようになり、三年間続けたKAFUの運営を終了し、「日本らしいモノ・コトを扱う商社」として再スタートを切ることにしました。

実現したい社会

私たちは、この事業を通じて「多様な価値観が咲き誇る社会」をつくりたいと思っています。人には、企業には、地域には、それぞれ個性があります。それらをさて置いて、みんなが同じ姿を目指す時代はとうに過ぎました。個性(違い)を認め合い、味わえる社会へ。得意なこと・強みを活かして、苦手なこと・弱みを補完しあえる社会へ。

ラグビーでは、太っちょも、のっぽも、チビも、役割を持つことができます。各々が激しく鍛練し、役割を果たし、仲間やチームのために勇気をもって体を張る。私たちは、「立ち上げが好き」という個性を強みに変え、他の強みを持つパートナーとつながり、チームワークを発揮してクライアントの事業を成功させたい。その輪をどこまでも拡げていくことで、少しずつでも「多様な価値観が咲き誇る社会」に近づいていきたいと思います。

A position for everyone.

略歴

代表取締役 庄司英生(しょうじひでお)

 

1973年 セルビア(旧ユーゴスラビア)・ベオグラード市生まれ
1997年 同志社大学 法学部政治学科 卒業
1997年 株式会社パソナ 入社
2002年 東洋ビジネスエンジニアリング株式会社 入社
2005年 株式会社リクルート(現リクルートキャリア) 入社

【主な実績】

  • 総合企画部MVP
  • HRアワードグランプリ(2011年)
  • TOPGUNアワード(2012年)
2014年 株式会社みたて 設立